本書は、初音ミクとそれが生んだ現象がポピュラー音楽の歴史においてどのような意味を持つか、を論じたものである。初音ミクを、1960年代にアメリカ西海岸で始まった「サマー・オブ・ラブ」、それから20年後のイギリスで起きた「セカンド・サマー・オブ・ラブ」に続く、「サード・サマー・オブ・ラブ」としている。
ポップスの歴史に詳しい人からすれば、初音ミクを「サード・サマー・オブ・ラブ」とするのに抵抗があると思う。そもそも、本のタイトルに違和感を覚えるだろう。初音ミクは世界を変えてなんかいない、って。
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